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「美は国境を越えて2023」開催2023.03.02

開会式の様子

2023年1月26日から2月6日まで、国立新美術館で国際墨友会主催の公募展「美は国境を越えて2023」が開催されました。「美は国境を越えて」という名称の示す通り、22もの国々から作品が集まる、非常に国際的でユニークな墨絵の展覧会です。

弊社のパートナーであるロシアの文化センター「ジャパンハウス」からも、5名の画家が参加しました。昨年に引き続き、今年もジャパンハウスの画家たちは、優秀賞、国際墨絵賞をはじめ数々の賞を受賞しました。

霧を透かして見る道

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展覧会初日は14時からオープニングセレモニーが行われました。開場前から人が集まり、小林東雲会長をはじめとする審査員の皆様からのスピーチや、キルギス、ウズベキスタン、カザフスタン、ハンガリー、ウクライナ計5か国の大使館関係者の方々からのお話に耳を傾けていました。海外に日本のアートである墨絵を伝えていく気概、様々な障壁を乗り越える芸術の力を感じさせるセレモニーとなりました。

来場者の方々は口々に感想を言い合いながら、和やかな雰囲気で作品を楽しんでいました。

会場には、格調高い水墨画から可愛らしく大胆な子供たちの作品、立体作品や着物と多岐に渡る作品が多数展示されました。会場の入口付近には東雲先生を始め高名な作家の作品や立体作品が展示されていました。

中程には、一般参加者や外国からの作品が小部屋ごとにずらりと並んでいました。外国の作品を展示した小部屋には、それぞれの国を象徴する雑貨も飾られ、伝統的な中にも来場者を楽しませる工夫が凝らされていました。

奥の方には、主に子どもたちの作品や大型の立体作品が展示されていました。特にこの部分は、モノクロの展示会場の中でもカラフルで、今年の干支である兎の絵なども目立ち、可愛らしい雰囲気になっていました。中でもウズベキスタンやカザフスタンなど中央アジアの子どもたちの作品が多く、ウズベキスタンの民族衣装の展示もありました。

ウズベキスタンの民族衣装など
ロシアからの作品

ロシアからは、ジャパンハウスの5名の他にも多くの墨絵・書道の作品が出品され、ロシア人画家の小部屋を成していました。マトリョーシカと宮沢賢治のロシア語の絵本が可愛らしく花を添えています。アバンギャルド詩人・マヤコフスキーをテーマにした作品群など、個性豊かな書画が壁一面にずらりと並んだ様子は圧巻でございました。

来場者の方々はロシアからの作品のレベルの高さに驚いているようで、来場者のお一人からは「素晴らしい。どの作品も心がこもっている」とコメントを頂きました。

ロシアで書道を教えていらした石嶋圭香先生も参加されていました。作品の前でお写真を取らせていただきました。

石嶋先生