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「タタラーユーラシアの遺産」2023.07.31




「タタラーユーラシアの遺産」は、日本とタタールスタン共和国の共同プロジェクトです。プロジェクトのメインは、歴史と現代性を融合させ、民族間の友好的な結びつきを反映した、プロジェクション・マッピングショーです。その中で、日本とタタールスタンの2つの異なるショーが上演されました。

プロジェクトのテーマは、特殊な冶金技術で刀剣用玉鋼を製錬していた古代日本のたたら炉です。このたたらの技術はもともとユーラシア大陸のアルタイ地方で生まれ、そこから日本に伝わったと考えられています。これらの窯は現在島根県にのみ保存されており、日本の文化遺産となっています。

弊社とパートナー企業は、この共同プロジェクト立ち上げ当初より参加しております。弊社とパートナー企業セゾングループは、文化協力プロジェクトの実施やロシアにおける日本文化の紹介に積極的に参加しております。今回、セゾングループ社長、遠藤伊織里は日露の橋渡し役として、常駐の通訳も務めました。

2016年のタタールスタン共和国日本文化の日には、プロジェクションマッピングの世界的先駆者・坂倉勝己氏率いる「ORIENTARHYTHM」のパフォーマーによるカザンへの訪問を実現しました。この時、タタールスタンの多国籍民話の伝説に基づいたショーというアイデアが生まれました。

「タタラーユーラシアの遺産」のショーは日本大使館、タタールスタン共和国指導部、国際チョディエフ財団、タタール・日本文化インフォメーションセンター「さくら」、セゾングループの後援で開催されました。共同協力のおかげで、2020 年の夏までに作業は完了しました。


2020年8月30日、現代タタール文化祭典「Tat Cult Fest」の一環として、タタール人のパフォーマーによるショーが披露されました。その後、2021年10月16日と17日にはエラブガ市とカザン市にて日本版が上映され、好評を博しました。